東京都府中市・エスペランサステンドグラス工房・教室 エレガントなステンドグラスのウェルカムボード制作

crojiroo.exblog.jp

魔女の手鏡、もしくは、人魚の忘れ物【ESPE GLASS 小山教室】

c0035926_12542432.png
ステンドグラスというと、ガラス選びが楽しいのですが、
いやいやでも、ガラスとガラスをつないでくれる、
ハンダだって主役なのです。

お教室向けのレッスン教材だと、ハンダ作業に慣れない方のために
直線がほとんどなのですが
まっすぐ綺麗にハンダすることが出来るようになったら
今度は強弱をつけて、有機的な曲線にチャレンジする課題を用意しています。

でも、言葉で「今回はハンダの線に強弱をつけた作品を作りましょう」
と言ってもなかなかつたわらなくて。

よし。作ろう。

ハンダは溶ける金属。
その性質をもっとも美しく表現しようと思ったら
直線より曲線。ただ綺麗で平たいのせ方より、強弱があってテクスチュアがあるのせ方
(失敗したんじゃなくてテクスチュアの表現なのよ、と見せるテクニックは結構大変)
そのためのデザインを考えるところから、
仕上げのパティーナの色選び、混色、
アンティーク風にみせるためのエイジング加工まで
トータルに考え抜いて作ってみたい。
ただガラスとガラスをつなぐだけが仕事じゃなくて
いやむしろ、本当はハンダの描線こそステンドグラスが、
たんなるガラスのパッチワークから
魔法をかけられて変貌する
『鍵』なんです。

作ったのは、イタリア産のアンティークミラーをメインに使った
片手手のひらサイズの、有機的ミラー、2種です。
それぞれ、ハンダの仕上げ処理、エイジング加工が違います。
ガラスの色や全体のデザインに合わせて変えてみました。
c0035926_13063808.png
c0035926_12395103.png
久しぶりに、「あ、これ、これがやりたい」って思える作品になりました。
コアな好みです。渋くて、シックで、有機的で、怪しげな感じ。
好き嫌いは結構出てしまいそうですが・・・
魔法使いのバッグの中に何百年も隠れていそうな
魔女の手鏡
もしくは、深海の難破船の中で人魚が見つけた、
藤壺とか、珊瑚とか、いろいろくっついて風化してるのに
きらりと光っているような、
人魚の鏡。
そんなイメージです。

ようやく小山のアトリエでも少しずつ作業が出来るようになってきました。
しばらくはこの作風で自分の制作に集中して沢山制作してみたいけれど
それは贅沢かなあ・・・^^:




[PR]
by crojiroo | 2014-03-11 13:16 | ステンドグラス雑貨