
今回はレタリング。
グリザイユというガラス専用の絵の具(粉)を
ワインビネガー(赤)で溶きます。
よーくよーくすり合わせます。
すればするほど滑らかになり、粒子が細かくなり
いい絵の具になります。
短くて数十分、ながくて数時間。
これは人によっていろいろみたいです。
これもまた根気根気の作業。
お酢のにおいがアトリエに立ちこめます。
光台(ガラスのテーブルのしたにライトを設置したものです)
の上で絵付け。
ラファエルの筆で一文字づつ。
このメーカーの筆はべらぼうに高価ですがたしかに高品質。
お手入れをしっかりすればかなり長く使えます。
(10年あまり、買い換えたことはありません。すご~い、ラファエル!)
はみ出したら楊枝や綿棒、カッターの先端で修正していきます。
写真手前に見える木材は腕台です。
(グリザイユについて)
グリザイユは、
水で溶くと、ガラス面に対する吸着力が薄く、修正が楽ですが
手でこすって台無しにしてしまう危険性も大きい。
アラビアガムを少量混ぜて吸着力を微調整します。
陰影をつけるのに用います。
ワインビネガーで溶くと、ガラス面に対する吸着力は強くなります。
修正の際には、綿棒にワインビネガーを含ませて少しずつ修正します。
おもにライン描きに用います。

これも気合と根気。
ケント紙に書いた下絵を切り抜いていきます。
型紙ライン1ミリは残して切り抜きます。
(今回は鉛線組みではなくコパーテープなので1ミリ。
鉛線組みのときは2ミリ残します)

カッターで地道に。
本当は1ミリバサミという、三枚刃のはさみがあり、
それで切ると自動的に1ミリラインが残って切れるベンリツールがあります。
でもそれをつかうと時々型紙が反ってしまったり変なクセがついてしまったりするので
私はあまり好きじゃなくて・・・
地道な作業がすき、
というのもありますが(笑)
1ミリ。
人間の感覚と言うのは鋭くて、
なれてくると、定規で測らなくても、目測で1ミリがわかるようになります。
More そういえば、閑話休題。
この段階で技法的に不可能なデザインはないか、
全体のバランスはどうか、最終チェック

文字も配置してみてバランスを見ます。
そしてガラスの選択
デザイン画を描きながら、どんな色合いにしようか
おおまかなところは決まっているのですが、
色ガラスには様々な種類があって
実際に選ぶとなると、水彩で描いたデザイン画とは
勝手が違ってきます・・・。

単純に透明と言っても、
色々なテクスチュアがあり・・・

乳白といっても、こんなふうにまだらなもの
(猫の足跡と言う意味で、キャッツポーという模様です)
緑も、黄色、クリーム色から黄緑、深緑までまざったもの
(これはさらにほんのりとラメがはいっています)
ピンクも、こうしてみるとしろとピンクのマーブルのようで、
光にすかすと、キャッツポーです。
このさき、ガラスをカットしていく途中でも、
ガラスは多少入れ替えがあるとおもいますが
まずはこの4色をメインに。
最近ハイハイするようになった陸を追いかける毎日ですが
ステンドグラスの制作もなんとか続けています。
それでついついブログを書くのが後回しになってしまう毎日。
これではいか~ん。
と一念発起。
そこで今回はM様から依頼を受けたウェルカムボードの制作過程を
順番にご紹介したいとおもいます。
まずはデザイン画の提案から

最初のイメージ、春、花、などからデザイン
でももう少し大人っぽくということで

大人っぽくエレガントな感じに
まだ固いかな~さらにあと何種類かデザイン画を描いて

流れるような雰囲気をだしたこのデザインに決定しました。
続きはまた!
陸からウンチのにおいがぷう~んと漂ってきました・・・^^;

下の記事をアップしてすぐ、
タイミングよくKちゃんよりお便りがとどきました。
「7月に結婚します」
おおお!
「シュトゥットガルトの近くよ」
ということで地図を送ってくれました。
「遊びに来てね」ですって。
え~、いいの、いいの?行っちゃうよ~~。
ということで
来年の夏にドイツ行き決定~~~!!!わ~い!パチパチパチ
って、宣言くらいしてしまわないことには
なかなか腰が上がらないんですよね・・・。
来年の夏といえば、陸は2歳。
海外旅行なんて大丈夫でしょうか。。。。
何が大変なのかわからないけれど
なんとなく大変そうな気がする。
こんなときはとにかくチャレンジしてみる、というのが
普段の私なのですが
最近育児生活で、外へ向かうバイタリティが減り気味かも。
いけない、いけない・・・・!
とりあえず・・・ドイツ語かしら?